点検アプリの選び方|専用か日報の点検欄かを3つの問いで決める
公開日: 直感日報 編集部 約 8 分で読めます

点検アプリの選び方は、道具を比べる前に、点検の種類ごとに置き場を決めるところから始まります。保存の定め・1 人 1 日 1 枚・過去と並べて見返すかの 3 つの問いで、日報の先頭の点検欄に置く点検と、専用アプリに回す点検に分かれます。
この記事でわかること
- 車両系建設機械の作業開始前点検は、条文(安衛則 170 条)に記録と保存の定めがない(労働安全衛生規則 第170条・e-Gov・2026-10-09 確認)
- 定期自主検査は月例(168 条)も年次(167 条)も、検査年月日や結果など 6 つの事項を記録して 3 年間保存する(169 条)(同 第169条・2026-10-09 確認)
- 悪天候・中震以上の地震・組立て等の後の足場点検は、結果と点検者の氏名、講じた措置を、足場を使う仕事が終わるまで保存する。毎日の点検(567 条 1 項)には記録の定めがない(同 第567条・2026-10-09 確認)
- 直感日報の「上から順に記入させる」は、組織の設定でオンにした会社のテンプレートで使え、前の必須項目が空のあいだ次の項目をロックする(直感日報 ヘルプ・2026-10-09 確認)
点検アプリは 2 つの使い方に分かれる — 機械・設備ごとに回す専用アプリと、日報の中の点検欄
紙の点検表を電子化する道具は、設備ごとに点検を回す専用アプリと、日報に点検欄を足す使い方の 2 つに分かれます。
「点検アプリを 1 つ入れれば、点検表はすべて片づく」と考えがちです。ただ、点検によって合う道具は変わります。
- 専用アプリ — 設備を呼び出し、決めた周期で点検を回す型です。点検ごとに 1 枚の記録ができ、設備ごとの履歴として並びます。
- 日報の点検欄 — その日の日報に点検の欄を置き、作業の記録と同じ 1 枚で出す使い方です。書く人が開く画面は日報の 1 つだけになります。
2 つの呼び分けは当社の整理で、製品の名前ではありません。工程や写真までまとめて扱う道具の地図は、施工管理アプリを 3 つの型で選ぶ記事にあります。
記録の保存が法令で決まっている点検と、決まっていない点検【表】
次の表の 4 つの点検のうち、記録の保存を条文が定めているのは、足場の悪天候などの後の点検と、車両系建設機械の定期自主検査です。
「点検は全部記録して、何年も残すもの」と思われがちですが、条文が保存まで定める点検は限られます。
| 点検 | 条文 | 記録・保存 |
|---|---|---|
| 車両系建設機械の作業開始前点検 | 170 条 | 条文に定めなし |
| 足場の毎日の作業開始前点検 | 567 条 1 項 | 条文に定めなし |
| 足場の悪天候・中震以上の地震・組立て等の後の点検 | 567 条 2 項・3 項 | 結果・点検者の氏名・措置を仕事が終了するまで |
| 車両系建設機械の定期自主検査(月例・年次) | 168 条・167 条・169 条 | 6 事項を記録し 3 年間保存 |
(労働安全衛生規則 第167〜170条・第567条・e-Gov・2026-10-09 確認)
年次の定期自主検査は特定自主検査にあたり、資格を持つ者か登録を受けた検査業者が行います(安衛法 45 条 2 項・安衛則 169 条の 2)。「条文に定めなし」は、記録しなくてよいという意味ではありません。
表にない機械や設備の点検にも、記録の保存を定めた条があります。たとえば高所作業車の定期自主検査は、車両系建設機械と同じく記録して 3 年間保存します(194 条の 25)(労働安全衛生規則 第194条の25・e-Gov・2026-10-09 確認)。
作業開始前点検の記録が現場で求められる理由は、重機の始業前点検と自主検査の違いを条文で分けた記事にあります。足場の点検者の指名と保存の終わり方は、足場の点検表と保存期間の記事で扱っています。
では、自社の点検はどこに置けばよいのか。次の 3 つの問いで振り分けます。
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3 つの問いで点検表の置き場を決める — 1 人 1 日 1 枚に収まるか【作例】
点検表の置き場は、保存の定め、1 人 1 日 1 枚、見返し方の順に問いへ答えると、点検ごとに 1 つに決まります。
行き先は次の 3 つです。
- A 日報の先頭 — 日報の先頭に点検欄を置き、その日の作業の記録と一緒に出します。
- B 日報と紙面 PDF — 日報に書いたうえで、その日の紙面を PDF にし、保存期間のあいだ別に保存します。
- C 専用 — 専用の様式か専用の点検アプリに回し、日報には実施したことを 1 行だけ残します。
- その点検の記録の保存を、法令が定めているか — 保存の期間が決まっていれば「保存あり」と控えて、問い 2 へ進みます。ただし資格者や検査業者が行う検査なら、その検査の様式のまま C です。
- 点検する人の、その日の日報 1 枚に書き切れるか — 同じ人が 1 日に何度も出す点検や、設備やお客さんごとに 1 枚ずつ渡す点検は、いいえで C です。はいなら問い 3 へ進みます。
- 機械や設備ごとに、過去の分と並べて見返すか — 前回の検査と比べる、補修の履歴をたどるなら、はいで C です。いいえなら、「保存あり」と控えた点検は B、控えていない点検は A です。
保存の定めが分からない点検でも、問い 2 か 3 で C に出るなら置き場は変わりません。
A か B かで分かれるときは、表にない点検ならその機械や設備の条文と、元請・自社の決まりで保存の定めを確かめます。確かめ終わるまでは B に置き、紙面の PDF を残しておきます。
作例として、外構と土木の工事をする 8 人の会社を置きます。バックホウが 2 台あり、足場を使う現場もあります(会社と点検の中身は架空の例です)。
- 毎朝の作業開始前点検 — 点検者に指名された職長が、作業の前にバックホウ 2 台のブレーキとクラッチ、足場の墜落防止設備の外れを見ます。保存の定めはなく、職長の日報 1 枚に 2 台分が書け、過去と並べては見ないので A です。
- 大雨や強風、足場の組み替えのあとの点検 — 指名された点検者が見て、結果と氏名、補修した内容を仕事が終わるまで保存します。資格者の検査ではなく、点検者の日報 1 枚に書け、その足場の工事の間だけ見るので B です。
- バックホウの定期自主検査 — 年次は検査業者に頼むので、問い 1 で C です。月例は自社で行い 1 枚に書けますが、前回の結果と比べて見返すので問い 3 で C です。
A に入った点検は、直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)なら日報の先頭の欄で受けられます。テンプレートの編集で点検の欄を先頭に置き、組織の設定で「記入と閲覧の設定」をオンにして、「上から順に記入させる」を選ぶ 3 つの操作です。
設備の台帳を持つ仕組みや、点検の周期を管理する仕組み、QR コードで設備を呼び出す仕組みはありません。日報の中に点検の欄を置く使い方なので、設備ごとに点検を回す道具とは役割が違います。
日報が「書くのも読むのも」速くなる。スマホから 15 秒で提出。数値は設定ゼロで自動集計。クレジットカード不要で 14 日間試せます。無料で 14 日試す →400 円/人/月・最低 5 名から点検だけを別の 1 枚として同じ日に出すことはできず、「否」を選んでも自動の知らせは飛びません。「否」が何件あったかも、集計の画面には出ません。
A と決めた点検の欄は、次の 4 点で組みます。
日報に点検欄を置くときの組み方 — 良 / 否は選択で、機械は行で
点検の欄は、良 / 否を選択で受け、機械を行に分け、先頭で必須にし、「否」の日を言葉で探せる形に組みます。
- 良 / 否は「選択」で作る — チェックリストは印を付けた項目しか残らず、印のない項目と「否」の区別がつきません。「良」「否」を選択肢にすれば、どちらを選んだかが記録に残ります。
- 機械は反復明細の行にする — 列は文章・数値・選択から 6 列まで、行は 30 行までです。明細は日をまたいで持ち越されないので、機械名を選択の列にしておくと毎朝選ぶだけで入れ直せます。
- 先頭に置いて必須にする — 「上から順に記入させる」のロックは、必須の項目だけが起点なので、点検の欄は必須にします。反復明細を必須にしても、ロックが外れるのはどこか 1 つのセルが埋まった時点で、行ごとの良 / 否の空欄までは止めません。
- 「否」の日は言葉で探す — 選んだ選択肢の名前と文章は検索の対象で、期間は 7・30・90 日から選べます。「否」の件数を数えたいなら、「異常のあった台数」を数値の欄に別に持ちます。
閲覧で先頭に固定する設定もありますが、変わるのはフィードや印刷での表示順だけで、記入の順番は変わりません。点検以外の欄の決め方は、業種ごとの日報の項目と記入例の記事にあります。
1 人が 1 日に出せる日報は 1 件なので、朝の点検だけを先に別の 1 枚で出すことはできません。点検の欄を朝に書いても、提出するまで読む側には届きません。
朝のうちに出すと、夕方に作業を書き足したときは修正の再提出になり、読んだ印は未読に戻って承認も外れます。夕方にまとめて出せば再提出は要りませんが、朝の点検が読む側に届くのも夕方です。
専用アプリや専用の様式に回す点検 — 機械ごとに過去と並べて見返すなら
問い 2 か 3 で C に出た点検は、専用の点検アプリか専用の様式に回します。
設備ごとに周期を決めて回す点検、1 人が 1 日に何枚も出す点検、QR コードで設備を呼び出してから始める点検、点検表をその場で相手に渡して画面に署名してもらう点検が、これに当たります。点検の前に承認が要る運用や、製造設備を 1 日に何度も巡回して設備ごとに 1 枚残す点検も同じです。
C の点検の道具を比べるときは、設備ごとに前回の記録と並べて見られるか、1 人が 1 日に何枚でも出せるか、保存期間ぶんの記録を書き出せるかの 3 つを、試用の間に見比べます。
直感日報の記録は日報 1 件ごとで、機械ごとに過去の点検を並べて比べる画面はありません。前回と比べ補修の履歴をたどる記録は、日報の外に置きます。
画面で手書きのサインをもらう欄もなく、紙面の署名欄は、印刷した紙に手で書く線です。点検の結果を報告書にして客先へ出す場面は、作業報告書をアプリで出すかを決める記事で扱っています。
B に入った点検は、その日の最後の提出のあとに紙面を「印刷 / PDF に保存」で PDF にし、保存期間のあいだ別に保存します。保存期間は、足場の点検なら「足場を使用する作業を行う仕事が終了するまでの間」、定期自主検査を日報に書いた場合は「三年間」です。
検索の期間は 90 日までで、文章だけの日報を日付で呼び出す画面は、他の人の分にはありません。CSV に入るのも数値だけなので、法令が保存を求める記録は日報でなく PDF の側で持ちます。
紙面の写真は縮小して並びます。印刷 / PDF の画面は既定でオンで、機能の選択で「印刷/PDF と社外共有リンク」をオフにした会社では開けません。
よくある質問
Q1. 紙の点検表と、日報の点検欄を併用してもよいですか?
併用するかは、自社の規程と発注者・元請の求めで決まります。紙の点検表を機械の近くに置き、日報には実施したことと異常の有無を 1 行残す形もとれます。
保存の定めがない点検でも、残す年数は元請や発注者の取り決めと自社の規程で決めます。
Q2. 保存の定めがある点検の記録を、日報だけで残してよいですか?
日報だけでは残しません。日報に書いた日の紙面を PDF にして、表の 3 列目の期間のあいだ別に保存します。
Q3. 点検で「否」が出たら、誰にどう知らせればよいですか?
直感日報には、「否」を選んだときに自動で知らせる仕組みはありません。提出すれば読む側の一覧に届きますが、その場で作業を止めるかの相談は、電話か口頭で責任者へ直接伝えます。
足場の点検で異常を認めたときは、直ちに補修するのが 567 条の求めです。
まとめ: 次にやること
- 自社の点検を、種類ごとに書き出して並べる
- 1 つずつ 3 つの問いに当て、A・B・C を付ける
- A の点検の欄を、日報のテンプレートの先頭に置く
点検ごとに A・B・C が付けば、日報に入れる欄と別に回す記録の線が引けます。
置き場を決めずに紙とアプリを行き来すると、同じ点検を 2 か所に書く日が出ます。
悪天候や組み替えの後の足場点検は、書く場所が日報でも紙でも、結果と点検者の氏名、補修した内容を仕事が終わるまで取り出せる形で残します。
A に付いた毎朝の点検は、直感日報で日報の先頭の欄に書き、作業の記録と一緒に提出できます。
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点検の欄を日報の先頭に置き、上から順に記入させる。組織の設定でオンにすると、前の必須項目が空のあいだ次の項目をロックできます。無料で 14 日試す →クレジットカード不要・400 円/人/月・最低 5 名から
※ 条文は 2026 年 10 月 9 日に e-Gov で確かめた労働安全衛生規則の現行版、画面の名前は同日のヘルプによります。作例の会社・人数・機械と点検の振り分けは架空の例です。
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